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【土・日曜日に書く】論説委員・清湖口敏 白川静に学ぶ「人間学」(産経新聞)

 ≪読書で一生過ごしたい≫

 今年は、中国古代学者で文化勲章を受章した故・白川静の生誕100年にあたる。白川と聞いてまず思い当たるのは、「白川文字学」とも呼ばれる独自の漢字研究だろう。その偉業については後に触れる機会もあろうかと思うので、本稿では白川静の生き方を貫く「白川人間学」といったようなものを考えてみたい。

 白川は明治43(1910)年、福井市の洋服屋に生まれた。家は貧しく、小学校を卒業してまもなく大阪に出ると、政治家の事務所で使い走りのような仕事に就く。事務所には漢籍をはじめとする多くの書物が蔵されていた。

 「政治家だって昔は『貞観(じょうがん)政要』や『名臣言行録』を読んでおった。だから無学な者は出てこない。学問もやらずに政治家になるのは、まことに厚かましい限りだよ」(平凡社『白川静回思九十年』)とは、後の白川の述懐だ。さぞかし耳の痛い政治家もいることだろうが、昔は例えば湯川秀樹のような理系の学者でも「四書五経」などの漢籍に通じていた。

 許可を得て蔵書をむさぼり読むうち白川は、中学の教師になれば一生を読書で過ごせるのではないかと考える。読書といっても立身出世など世俗的な目的からではなく、ただ本を読み未知の事柄を知りたいという一心だった。それにひきかえ私たちの日常の行為は何と合目的的であることか。勉強も労働もそれ自体に喜びを見いだすことなど滅多にない。

 功利を求めない勉強の大切さについては、緒方洪庵の適塾に学んだ福沢諭吉も指摘する。「緒方の書生は十中の七、八、目的なしに苦学した者であるが、その目的のなかったのがかえって仕合せで、江戸の書生よりもよく勉強ができた」「どうしたらば立身ができるだろうか、どうしたらば金が手に入るだろうか(中略)というようなことにばかり心を引かれて、あくせく勉強するということでは、けっして真の勉強はできないだろう」(『福翁自伝』)

 ≪73歳からの10年計画≫

 白川が立命館大学の教授になったのは、他のエリートらに比べ10年も遅かった。「私の大学卒業が人より十年遅いことからいえば、これで計算は合うわけである。今度は、人より十年長く仕事をする外ない」(日本経済新聞「私の履歴書」)。実際に白川は人より10年以上も長く、96歳で逝くまで精力的に仕事を続けた。

 なかでも驚くべきは、千載不磨とも評価される「字書三部作」の執筆着手が何と、73歳のときだったことである。そこからの10年計画だったというから、順調に進んでも83歳までかかる。しかも彼は、膨大な原稿執筆から校正作業まですべて1人でやった。白内障とも闘いながら、『字統』『字訓』を世に出し、三部作最後の『字通』が完成したのは予定を3年過ぎた86歳のときだった。

 73歳から86歳までとは、よくもまあと感心させられるが、この2つの年齢は葛飾北斎が『富嶽百景』に書いた跋文(ばっぶん)中の数字と、くしくも符合する。跋に示された北斎の見識によれば、70歳までに描いた絵などは取るに足りないものばかりで、73歳にしてようやく鳥獣虫魚の骨格などが分かり、腕がますます上がるのは86歳になってからだという。北斎、白川ら“後期高齢者”の心意気は、超高齢社会を生きる者の鑑(かがみ)となろう。

 ≪貧賤こそ精神の土壌≫

 白川には『孔子伝』という名著もあり、同書には一般的な「お堅い聖人」のイメージとは異なった孔子像が描かれている。国に用いられず貧しい亡命生活を送る姿はまさに「人間孔子」だ。

 そんな孔子像にはどこか、極貧のなかで読書に没頭した白川の人生がすき込まれているように思われてならない。苦しい亡命体験が孔子を大成させたと考える白川の胸裏では、足るを知り貧賤(ひんせん)にも安んじた孔子の姿と、自らの姿とがおぼろげながらも重なっていたのではなかろうか。孔子の究めた人間学はそのまま、白川の人間学であったのかもしれない。『孔子伝』の一節を引こう。

 「孔子はおそらく、名もない巫女(ふじょ)の子として、早く孤児となり、卑賤のうちに成長したのであろう。そしてそのことが、人間についてはじめて深い凝視を寄せたこの偉大な哲人を生み出したのであろう。思想は富貴の身分から生まれるものではない」

 「貧賤こそ、偉大な精神を生む土壌であった」とも書いている。もちろん富貴そのものが悪いというわけではなかろうが、貧賤なればこそ身に付くものは数多い。苦労なしでは偉大な精神は育たないよと断じた言葉で、母親から億単位の金をもらいながら「知らない」と話す宰相もいるこの国では、けだし至言というべきか。(せこぐち さとし)

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by pjsfzxvv7h | 2010-02-06 02:06

【かんさい発 ECO応援団】林業復活へ 吉野杉PR(産経新聞)

 ■「日本全国スギダラケ楽部関西支部」

 日本を代表する高級ブランド木材「吉野杉」。産地の一つである奈良県吉野町などを中心に関西一円で活動する有志団体「日本全国スギダラケ倶楽部関西支部」(スギやねん関西)は、さまざまな利用法の提案など、吉野杉の魅力の発信に取り組んでいる。林業の衰退などで全国的に山林の荒廃が指摘されるなか、吉野杉の産地も例外ではなく、その活動には、多くの人に山の現状を知ってもらい、林業を復活させたいとの願いもこもっている。(伊豆丸亮)

  スギダラケ関西支部は平成17年に設立。林業従事者をはじめ、大学教員や造園業者、学生、主婦ら約100人が参加している。

 「スギというテーマを軸に、山林の保護や林業の回復など、みんながそれぞれの立場で活動してます」

 こう説明してくれたのは、大阪府吹田市を中心に活動する水木千代美さん(41)。子供を対象にした自然教室などで、吉野杉の利用法紹介などを行っており、「丸太を切るだけで子供たちは大はしゃぎ。木の香りや温かみに夢中になっている。本物に触れれば、みんな分かるんですね」。

 メンバーには、国産材を使った家の建築を推進する大工や、家具などをスギで作る木工デザイナーらもおり、それぞれがスギの可能性のPRに努めている。

 昨年11月、同支部は吉野町で、林業体感ツアーと木について語り合うフォーラムを初開催した。参加者を驚かせたのは、荒廃が進む吉野杉の山林だった。

 吉野町など、奈良県中南部に広がる吉野杉の産地。手入れされないままの放置林があちこちでみられるようになったという。

 「昔は燃料や建築用の端材に活用していた枝や間伐材がそのまま捨てられている。林業従事者が少なくなったし、麓(ふもと)まで運んでも採算が取れないんですよ」と話すのは、同支部の石橋輝一支部長(31)。吉野町の製材会社の役員でもある。

 節のない美しい木目を作るため緊密に植えられる吉野杉。このため林道が造れず、運搬にはヘリコプターを使う。これが価格に反映され、安価な外国産材木との市場競争に敗れる大きな原因となった。地元ではコスト削減に向け、林道建設に取り組んでいるが、相続や投資目的の売買で土地が細分化され多くの地権者の了解が必要なため、遅々として進まないのが現状だ。

 石橋支部長は、「放置林では保水力が低下し、木が倒れやすくなり、災害につながる可能性もある」と、林業の回復が、環境保護や防災につながると強調する。昨年8月、兵庫県南西部などを襲った台風9号の豪雨では、放置林の倒木などが下流に押し流され被害が拡大したとの指摘もある。

 石橋支部長は現在、吉野杉を安価で提供する試みなどのPRを積極的に展開している。需要を上げ、林業を復活させたいとの思いからだ。「今、全国で同じことが起きている。スギダラケの活動を通して、多くの人に山の現状を知ってもらいたい」と話している。

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by pjsfzxvv7h | 2010-02-05 04:33

「背中を刺された。苦しい」事件直後に電話するも…続く惨劇の説明(産経新聞)

 【秋葉原17人殺傷 初公判】(4)

 《検察官による加藤智大被告(27)の襲撃状況の説明が続く。加藤被告は、現場見取り図が描かれたボードを用いて立ったまま説明する検察官を、じっと見つめている》

  [イラスト] 法廷に立つ加藤被告 計画は恐怖で3度躊躇

 検察官「中村勝彦さん=当時(74)=はこの日(犯行日の6月8日)の午前11時ごろ、秋葉原に遊びに来ていて食事を終え、現場の横断歩道で信号待ちをしていました。信号が青に変わると北から南に向かって横断しました。その時、加藤被告が時速40数キロの速度で信号を無視してトラックで交差点に侵入させ、中村さんと川口隆裕さん=当時(19)=らは避けられず、はねられました」

 《検察官の後方のボードに張り付けられた被害者に見立てた印を、それぞれはねとばされた位置に移動させながら、検察官は説明を続ける》

 検察官「(一緒にいた)中村さんの長男が中村さんの救護に当たりましたが、搬送先の病院で肝破裂などにより午後1時44分ごろ死亡しました。中村さんはその年の3月に歯科医師を引退し、余生を楽しもうとしていた矢先でした」

 「現場の周囲にいた通行人もはねられた各人の救護に当たりましたが、Aさんは午後2時9分ごろ、脳挫傷などで、川口さんは午後2時15分ごろ搬送先の病院で亡くなりました。Aさんと川口さんは大学生でした。さらにこのほか(Aさんの友人)2人がけがをし、親友を失った悲しみからいまだ抜け出せないでいます」

 《加藤被告は無表情のまま、時折まばたきするだけで、まっすぐ検察官を見ている》

 《続いて検察官は加藤被告がトラックから降りてナイフで周囲の人々を襲撃した際の描写に移る》

 検察官「Dさんはネットカフェで仮眠後、店を出てソフマップ前で加藤被告がトラックで人をはねた音を聞き、交差点を見ました。そしてトラックから降りてきた加藤被告に背後から刺されました。一命は取り留めたものの全治半年の傷害を負い、いまだ事件のショックから抜け出せずにいます」

 「Eさんは携帯電話で110番通報した後、交差点に向かいマクドナルド前に行ったところ、そこへ加藤被告が来ました。Eさんは後ずさりしましたが、前から刺されました。搬送先の病院で午後3時40分ごろ失血死しました」

 《続いて、検察官は被害者の助けを求める悲痛な最期の声を紹介する》

 検察官「Fさんはこの日、秋葉原に遊びに来ていて、交差点を渡っていました。加藤被告から逃げようとしましたが背後から刺されました。Fさんは119番し『刺された、背中を刺された。苦しい』と話しました。しかし午後2時26分、病院で失血死しました」

 《被害者の悲惨な状況を聞いても、加藤被告はひざの上で、両手の指を絡めたまま、微動だにしない》

 検察官「次に、△△さん(タクシー運転手、法廷では実名)、Gさん、Hさん、○○さん(警察官、法廷では実名)の被害状況について述べます。タクシー運転手の△△さんは秋葉原で客を降ろした後、現場交差点で信号待ちをしている最中に犯行を目撃しました。トラックにはねられて倒れたAさんを救護したが反応がなく、その直後、前から来た加藤被告にナイフで刺されました。一命は取り留めましたが、全治半年で現在はその影響で、仕事を辞めざるを得ませんでした」

 《立ったまま図面を用いて淡々と説明を続ける検察官。その声に抑揚はない》

 検察官「○○さんは(近くの)交番に勤務する警察官で、同僚と交通取り締まりに当たっていました。事故の音を聞き現場に行き、背後を振り返った瞬間、加藤被告にナイフで刺されました。○○さんは追いかけようとしてそのまま倒れました。一時、心肺停止したが一命は取り留めました。全治3カ月の重傷を負い、現在は事件のことを含めて多くの記憶を失っています」

 「Gさんは午前10時ごろソフマップで友人と会い、その後、テニスに行くため店を出て交差点で事故の音を聞きました。そして川口さんたちを救護するため近づきました。Gさんは119番したが繋がらなかったようです。加藤被告が丸山さんを刺したのを見た直後、前から腹部を刺されました。一命は取り留めましたが、全治3カ月の重傷を負いました」

 《被害者の襲撃状況の説明が続く。加藤被告は体を動かすことのないまま、廷内のモニターや検察官の指し示す図面を目で追っている》

 =(5)に続く

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by pjsfzxvv7h | 2010-02-04 05:47

雑記帳 「塩竈の藻塩」の携帯ストラップ(毎日新聞)

 宮城県塩釜市で古来製塩法にのっとって作られている「塩竈(しおがま)の藻塩」の結晶を、アクリル樹脂に閉じ込めた携帯ストラップやネックレスが誕生した。その名も「藻塩の雫(しずく)」。

 藻塩を生産する街おこし会社「顔晴(がんば)れ塩竈」の伊藤栄明代表(48)らが、塩作りの過程で偶然に生まれるピラミッド形の結晶を生かそうと考案した新商品だ。

 同じ形の結晶は二つとなく、「オンリーワン」商品であることも魅力。愛らしい姿だが、塩はおはらいやお清めに欠かせないだけに厳粛な気分になりそう。土俵内外の素行が問題の横綱も身に着けた方がいいかも。【渡辺豊】

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by pjsfzxvv7h | 2010-02-03 06:54

予防接種法の臨時接種 弱毒性の枠組み設置へ 厚労省部会で合意 (産経新聞)

 ワクチン行政のありかたについて検討する厚生労働省の厚生科学審議会の部会が27日開かれ、弱毒性の新型インフルエンザなどの発生を想定し、予防接種法に新たな臨時接種の枠組みを設けることで合意した。費用負担のありかたなどを今後さらに検討し、改正法案を今国会に提出する予定。

 予防接種法には、天然痘や鳥インフル(H5N1)など、強毒性の感染症を想定した「臨時接種」の規定がある。しかし、接種費用は公費でまかない、国民に接種の努力義務を課すなど、“緊急事態”を想定したもので、弱毒性の今回の新型インフルでは使えなかった。

 今回の新型インフルでは予防接種法ではなく国の予算事業としてワクチン接種を実施。接種順位や費用負担などについて一から議論する必要に迫られた。そのため、予防接種法の臨時接種に、弱毒性の感染症を想定した新たな枠組みの必要性が指摘されていた。

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by pjsfzxvv7h | 2010-02-02 09:34